自律神経失調症
症状・原因・対策
症状
疲れやすい、体がだるい、めまいがするというのが代表的です。このほか、のぼせたり冷えたりする、頭痛、不眠、動悸がする、息切れ、便秘、下痢、吐き気、食欲がない、胃もたれなど全身に様々な症状が表われます。こうした症状そのそものが自律神経失調症なのではなく、こうした多種多様な症状が明らかに全身各所に表われているのに、いくら検査をしても異常が見つからないことを自律神経失調症といいます。10代から20代の女性や更年期の女性に多く見られます。
原因
自律神経がストレスなどによってうまく働かなくなったことが原因です。自律神経とは、臓器や器官の機能を正常に保つために働いている神経のことです。健康な人の場合、自律神経が正常に働いているおかげで眠っている間も心臓を動かし、呼吸ができます。自律神経の中枢がある脳の視床下部にはホルモンの中枢もあるため、月経によりホルモンバランスが変動するたびに視床下部はその影響を受けます。こうした理由で女性に多いと考えられています。
対策
体の調子が悪いのに病院にかかっても原因がわからないときは自律神経失調症を疑ってみましょう。早めに病気を自覚して対処することが完治への近道です。治療としては、頭痛には鎮痛剤、不眠には睡眠導入剤など各症状に対応した薬が用いられます。精神安定剤や自律神経調整剤も用いられます。ホルモンバランスの崩れが原因になっていることもあるため、ホルモン剤や低用量ピルでホルモンを正常に保つ療法も行なわれます。