健康相談・教室でも−内海病院採血器具使い回し

町立内海病院で採血器具の使い回しが明らかになった問題で、小豆島町などは11日、記者会見を開き、新たに同町が行っている健康教室などでも2006年4月以降、147人に採血器具の使い回しを行っていたことを明らかにした。坂下一朗町長は「二度とないよう周知体制を徹底させ、信頼回復に努めたい」と述べた。


 会見は香川県小豆郡小豆島町池田の保健センターで行い、坂下町長と久保文芳内海病院長ら4人が出席した。


 町によると、町民を対象に保健師が公民館などで行っている健康相談と健康教室で血糖検査を行う際、針は1人1人その都度交換していたが、針を覆うカバーをアルコール消毒して複数人に使い回していたという。12日付で謝罪と無料の血液検査の案内を文書で送付するとした。


 会見で坂下町長は「針はその都度交換したとはいえ、あってはならないこと。相談窓口を設け誠意を持って対応する」と陳謝。久保院長は「一部に周知ができていなかった。全職員が情報を把握できるよう周知徹底に努めたい」と述べた。


 内海病院は対象者への通知をすみやかに行うとしていたが、対象者743人のうち、すでに通知、検査済みの2人を除く741人には12日付で文書で送付することにしている。


 採血器具の使い回しについては現在、厚生労働省が医療機関だけでなく、自治体の保健事業や社会福祉施設などにも拡大して調査を進めている。

四国新聞

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